Q.ホットランナーのメリット・デメリットはなんですか?
ホットランナーのメリットは、下記のとおりです。
- 流動性が良く、無理のない成形が可能
- ランナーレスのためロスが少ない
- 多数個取りでも高い品質精度
ホットランナーでは、金型製品部まで溶けた状態で樹脂をまわせるため、流動性が良く、成形機や金型に負担がかからずに成形することができます。また、ランナーがないため、量産成形時の立ち上げ時を除いてロス材料がでません。さらにホットランナーでは多数個取の金型構造であっても、製品品質を安定させることができます。そしてホットランナー金型のゲートをバルブゲートにすると、多点ゲートの射出タイミングをコントロールできるので、ウェルドの位置をコントロールすることができます。
ホットランナーのデメリットとしては、下記の通りです。
- 金型コストが高い
- ホットランナー部は専門メーカーに依頼する必要があり、リードタイムが長くなる
- ホットランナーの修理時も時間がかかる
- ホットランナー以外の設備も必要
まずホットランナーという高機能なシステムを搭載することで、どうしても金型コストが上がってしまいます。またホットランナー部は専門メーカーに依頼することが多く、ホットランナー金型は通常の金型と比較して製作期間が長くかかってしまいます。そのため万が一、量産時にホットランナーによるトラブルが発生してメーカー修理が必要な場合は、生産が止まる期間が長期になることがあります。この他にも、ホットランナー金型を初めて導入する際は、温度コントローラーや、場合によっては空圧コントローラーなど、ホットランナー以外にも周辺設備が必要になります。
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