インサート成形とアウトサート成形とは
プラスチック成形ではその用途において、部品に金属の部品やネジなどを組み込むための特殊な成形がございます。今回は、そんな特殊な成形のうちインサート成形とアウトサート成形に関するご説明、そして実際に当社で製作したインサート成形・アウトサート成形の事例まで、まとめてご紹介いたします。
インサート成形とは?
インサート成形とは、金型が開いているときにインサート部品(金属部品など)を装着してから一体成形する工法です。インサート部品には板金やネジなどの金属素材の他に、ガラス、ICタグなどの半導体部品、異種のプラスチック部品などが様々な材料が使われています。
インサート成形では、まずプラスチックの原料を熱して溶かし、成形機の射出口から射出します。その後、溶融プラスチックにインサートを配置し、プラスチックが固まるまで保持します。プラスチックが固まった後に、成形品を取り出すことで加工プロセスが完了します。 インサート成形は、異種材料を組み合わせる必要がある場合や、高い強度や特殊な機能を要求される製品の製造に適しています。
アウトサート成形とは?
アウトサート成形とは、板金などの金属部品の一部に樹脂を組み込み、一体化させる成形方法です。インサート成形と似ていますが、アウトサート成形では一般に立型射出成形機を使い,金型内で金属プレートに金属などの部品を配置して一体成形します。
インサート成形とアウトサート成形は、プラスチック部品の構造や製品要件に応じて選択されます。どちらの技術も、複雑な部品の製造や製品の多機能化、生産効率の向上などに寄与しています。
日東電気のプラスチック成形
日東電気では、様々な業界向けのプラスチック成形品に対応しております。
そのため、異種材料を組み合わせる必要がある場合や、高い強度や特殊な機能を要求される製品の製造に適しているインサート成形や、立型射出成形機を使い,金型内で金属プレートに金属などの部品を配置して一体成形するアウトサート成形も実施することで、お客様の様々なご要望に応じた最適なプラスチック成形品を提案・成形することができます。
プラスチック成形に関する製品事例
続いて、実際に当社が製作したプラスチック成形に関する製品事例をご紹介いたします。
インレットパイプ(アウトサート成形)
こちらは自動車向けのプラスチック部品をアウトサート成形して事例です。
製品サイズは200×200×200 Φ120
で、300個/月の量産品でした。
本製品に使用する材料はPA-GF(ナイロンガラス)で、標準スクリューではすぐに摩耗してしまい、製品品質に影響することの懸念がございました。
当社では通常のスクリューより摩耗性が高い耐摩耗スクリューを使用しているため、スクリューの摩耗による品質トラブルの課題はクリアし、製品の台座部分にはガス溜まりを発生させないために、連続成形でガス発生を抑制し不具合を解決しました。
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当サイトを運営する日東電気グループでは、プラスチック成形の金型設計から製品成形、金型メンテナンスまでワンストップで対応しております。大手自動車メーカー様向けのバッテリーケースやキャップなどの部品や医療機器や通信機器の各種部品まで様々な業界のお客様に向けて様々な角度から技術提案をいたします。さらに当社では、金型の設計から製品成形、金型メンテナンスまですべて請け負いますので、お客様の調達・管理コストの低減にも努めます。
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