フローマーク
フローマークとは、射出成形品において、樹脂の注入口(ゲート)を中心として、成形品の表面に「波紋(年輪のような波状の模様)」や「すじ」が残ってしまう成形不良(外観不良)現象のことです。金型内部に注入された溶融樹脂の最先端部分(流動波面)が、金型の壁面に触れて急激に冷却されて粘度が高くなり(固まり始め)、その後ろから押し出されてくる後続の熱い樹脂がそれを乗り越えるように流れるプロセスが繰り返されることで発生します。特に、外観の美しさが求められる「意匠面」に発生すると、製品価値を著しく損ねるため非常に警戒されます。原因としては、樹脂の温度や金型の温度が低すぎること、樹脂を流し込む射出速度が適切でないこと、ゲートのサイズが狭すぎて樹脂に過度なストレスがかかることなどが挙げられます。対策には、温度条件の引き上げや、流動解析を用いて射出速度を細かく変化させる(多段制御)成形条件の最適化が有効です。
日東電気グループでは、車載用のLED表示基板ケースや、美観が厳格に求められる医療機器トップケース/ボトムケースなど、高い意匠性を有するプラスチック成形品を数多く製造しております。
製品データをお預かりした段階で、フローマークが発生しやすい形状(肉厚の急激な変化など)を流動解析によって事前に検知し、金型の温度コントロールや成形機の詳細な射出速度プロファイル設定を行うことで、フローマークを完全に排除した美しい外観仕上げを実現しています。
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