ラック式金型
ラック式金型とは、射出成形金型の内部に「ラック&ピニオン(歯車機構)」を組み込むことで、成形機が型を開閉する動作と連動して、製品のスライドやねじ抜き、あるいは製品の突き出しを機械的に行う特殊な金型構造のことです。通常、製品の形状に深い中空部分(長尺の筒状など)がある場合や、内側にネジ部がある構造の場合、型を開く際に大きな油圧シリンダーや複雑な外付けスライド機構を設ける必要があり、これが成形マシンの動作時間を長引かせ、サイクルタイムの悪化や設備の大型化を招く要因となっていました。しかし、ラック式金型を採用すれば、型が開閉するリニアな動きそのものを回転運動や別方向のスライドへと直接変換できるため、余計な動作待機時間を完全に排除し、射出成形のサイクルタイムを劇的に短縮することができます。また、金型全体のサイズをコンパクトに抑えられるため、より小型の成形機での量産が可能となり、量産コストの大幅な低減や生産効率の最大化に貢献する高度な金型技術です。
日東電気グループの日立工場では、ストロークが長く成形サイクルが延びやすい長尺製品や、ネジ構造を持つ複雑なプラスチック製品に向けて、ラック式金型の設計・製作に対応しております。
自社内で金型の構想設計から行える強みを活かし、サイクルタイムを大幅に最適化させた金型構造をご提案することで、量産時における大幅なコストダウンと安定した生産スピードをお客様へご提供いたします。
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